- アパレルショップ店員 2年
- 短大 2年
- アパレルネットショップ 3年半
を経て、いよいよ自分のネットショップを始める!!という24歳の時の体験談です。
会社を辞めてからオープンまでのリアルな6ヶ月を時系列でまとめてみました。
心境の変化や、その時考えていたこと、取り組んでいたことなど…
ネットショップを開業したいけど何から始めるべきか、どう進めていくべきか、全然見えてこねぇ!って方はぜひ読んでみてください!
個人事業主としてネットショップを開業したいと思ったきっかけ
17歳からアパレルのショップ店員を始めた私。本当なら高2の年齢w(不登校だったからw)
学校にも家にも居場所がなくて、自分のしたいファッションも許されることはなかったけど、
アパレル業界では、好きなファッションで目立つことはプラスになった。
「仕事」は頑張れば頑張るほど認められるっていう環境が本当に嬉しかったし、「仕事」は私の居場所だった。
最初は仕事を通して「必要とされる」ことがすごく嬉しかった。
それから、ずっとネト厨だった私は「ファッション」+「ネット」どちらも仕事にできる、
「アパレルのネットショップ」で働きたい!と思うようになった。
短大に行き11個の資格を取得後、ここしかない!と狙っていた「アパレルネットショップ」に無事就職。
仕事を通して次第に「必要とされたい」から、
自分自身の「成長を感じれること」がモチベーションになっていった。
前職では本当にたくさんのことに挑戦させてもらい、学ばせてもらい、任せてもらい、
ここでのノウハウが今の自分のスキルに繋がった。(今もお世話になってます。)
この先、結婚したり、出産したりするのかな〜って思ったら、ずっと自由でいながら、成長し続けられる環境は
自分で創り上げる以外、100%は叶わないと思った。(いまだ出産はしてないですけどw)
- 仕事を通して自分自身を成長させたり、どこまでも挑戦し続けられる環境が欲しいから。
- 長く自分の好きな仕事を、楽しく続けられる場所を創り上げたいから。
あとは、単純にその時は独立したら「かっこいい!」って思ってたからwww
なんか自分は「ダメなやつ」って思われてると思い込んでて、見返してやりたかった。
ちょっとまだ、とがってた時期だと思う。笑
【3月】会社を辞めWEBデザインのフリーランス1ヶ月
2016年2月末、会社を辞めた。
仕事しながら、ネットショップを副業からスタート!とか、そういうこと考えるってことができないくらいには、
毎日クタクタだったから、とりあえず、まず仕事を辞めた。
最初はWEBデザインの仕事をフリーランスで請けながら、ショップ立ち上げるぞー!くらいに考えてて、
クラウドワークスで楽天のデザインテンプレを作る仕事を受けた。
忙しすぎたところから一変、1〜2週間くらい、すごい「独り」を感じるようになったw
急におうちで独りになってしまって。
一生家で誰とも喋らない日が毎日www誰とも何も共有することがない。
まだWEBデザインのスキルとしては駆け出したばっかりって感じで、
ある程度のhtmlやcssも使えはしたんだけど、
display、positionの辺りとか、まだ不慣れでちんぷんだった。(cssの種類です)
だから、本当にヨチヨチ歩きのようなスピードで、
初めてのフリーランスの仕事の報酬は5万円で、一ヶ月かかった。
3月終わった…。笑 (まぁでも今思うとスキル向上したよ。)
当時貯金20万。笑 やっべぇwww服買いすぎだったんですよねぇwww
急に一人でお金をうみだすってことに不安を覚えて、
自分のショップなんてできるんだろうか…
ってまじでウジウジになった。www
そしたらねぇ、当時付き合っていた彼氏(現旦那さん)にこう言われたんですねぇ。
お前しょぼいねん。
さっさと金借りにいけ!!
wwwwww
やwちょっとまってwアイコンの可愛さと言ってることのキツさあってないw
背中を押される…どころか、蹴られてぶっ飛ばされる勢いだった。笑
どこからか入手してきた信用金庫の事業計画書の用紙も渡されたしw
なんのために、今まで頑張ってきたんやと。お前ならできる!と言ってくれた。(のろけかw)
このままフリーランスしながら〜とか呑気に続けてたら、貯金なくなってまう!!って思ったし、
夢のために会社辞めたのに、挑戦しない選択肢なんてねぇ!!と思った。
最初に決めたのは「6月1日に開業届出す!」ということ。
それから、逆算でここまでにお金借りるとか、◯◯するとか細かく日付を決めて行動を変えていった。
ちょうど彼氏もその時、仕事を辞めて海外留学に1年行く決意をしたところだったので、
同棲してたんですが、家賃もったいないし、一旦お互いの夢のため、実家に戻った。(家賃無効化!w)
【4月】資金調達!公庫から融資を受けるために、事業計画書を書く!!
4月。事業計画書を書き始めた。
事業内容はもちろん、今までの実績や経歴とこれからに向けてのビジョン、具体的に売上を実現する方法、
事業の強みや他社との比較、業務フローなど、あらゆることを細かく、言語化していく。
それから、損益計画書、資金繰計画書。←これが結構辛かった;;
直近半年、1年の詳細〜5年先ぐらいまでは考えて作った。
とにかく、計算の根拠なんて考えても考えても、それ通りにいけるかどうか本当にわからなかったし、
考える度不安で、泣けてきた。笑
考えすぎて、体重2〜3kg減ってげっそりしたw
同時に、事務所が必要だったので、賃貸の事務所OKの一室を5万円くらいで借りることにした。
当然、収入止まってるんだから毎月5万円の出費は不安を煽った。
だが、彼氏はこう言った。
5万円の家賃も払えないような事業なら、やる意味ない。
5万円くらい腹くくれ。
ねぇwww全然寄りそってくれないよねぇwww
だけども、またしても背中を爆押しされた。笑
旦那さんも、独立予定なんだけども、しょぼいこと言ってたら、絶対同じこと言ってやろうと思ってる。笑
よし。完全腹くくった。
店の名前を決めて、事務所を決めて、いわゆる5W4Hってやつだっけかな…w
一つ一つを明確に決めていくことで頭の中が整理されて、「今から何をするのか」ってのが見えてきた。
- WHAT 何を
- WHEN いつ
- WHERE どこで
- WHO 誰が
- WHY なぜ
- HOW どのように
- HOW MUCH いくらで
- HOW MANY いくつ
- HOW LONG どれくらい(期間)
1ヶ月間考え抜いて、ようやく全19ページの創業計画書が完成した。
【5月】公庫面談から融資を受けて思ったこと。
5月。公庫(日本政策金融公庫)からお金を借りた!
私は300万円を借りることにしたのだけれど、
- 満額は降りない可能性がある
- 計画書は1回ではなかなか通らない
みたいなことを聞いていたし、金髪の小娘感もパネェからwwwどうなるか、心配だった。
商工会議所に行ったら、一緒に公庫の面談についてきていただけるということだったので、
小娘の私はお願いした。笑 (お墨付き感でるからおすすめです)
ちなみに、創業計画書は、彼氏(現旦那さん)のお父さんが、
すごく親身になって見てくれて頑張ったね!って褒めてくれた☆
5月初旬、GW前だったかな。
いよいよ公庫に面談に行って何を言われるかドキドキしてたんですけど…
結果、めちゃくちゃ高評価だった;;泣
これならすぐ審査おります。
ここまで細かくかかれた計画書はなかなか見ません。
良かったヨォおぉおおおおおお;;泣
経験もあるし、説得力もあるって言ってもらえた。
GW1週間くらい挟んだけれど、2週間くらい?ですぐにお金は振り込まれた。
後から思い返すと、私は「お金を借りた」ことが、めちゃくちゃプラスになったし良かったと思う。
まぁ、ちゃんと貯金してそこから始めた方が本当はリスクもないのかもだし、
後付けの理由みたいになるかもしれないけどw
プレッシャーの中で、
- 事業を成功させようと考え抜いたこと
- 腹をくくれたこと
- 進むしかなくなったこと
- 客観的なGOサインをもらえたこと
が良かったと思う。だんだん、出来る出来るって気持ちにもなってきたし、
正直300万円なら、失敗してもまた働けば全然返済できるよね?!
(そうならないよう、何がなんでもやってやる!)って気持ちになれた。
あと、国って新しく事業始めよう!とかそういう人に協力的なんだなって思った。
【6月/7月】開業届〜オープン準備
6月1日。開業届を出しに行った。
感想は…あっけなかった。笑
仕入先と契約し始めたりして、一番最初5万円ほど仕入た時はちょードキドキした。笑
6/20から契約していた、事務所の鍵を取りに行く途中、
父に「なんで会社辞めたんや。お前みたいなだらしないやつに商売できるわけない」
と言われ、もちろんやる気はあるけど、不安も隣合わせだったから、辛かった。
と同時に、頑張っても頑張っても、認めも応援もしてくれないんやと思って、
一人床を雑巾で拭きながら悔しくて泣いた。
絶対やってやる!!と心に誓った。
ここからは8月1日にネットショップをOPENすると決めて、
来る日も来る日もエナジードリンク片手にWEBデザインで死にかけたり、
事務所兼、一応店舗でもあったから、色々組み立てたり、DIYしてみたり頑張った。
あと、商工会議所がやってる「創業塾」に行ったりして、今から事業を始める!っていう熱い人たちの集まりの中に入って、モチベーションをあげていた。
OPEN3日前くらいからは、ほぼ寝てなかったw
100商品以上の商品登録するのに、猛烈に白抜きの画像加工したりして、
気づいたらPCの上に頭が落ちてて、笑
白抜きしすぎて、お風呂に入った時にシャンプーボトルの縁を目で型どってた時には、末期だと思った。笑
【8月】オープンから軌道に乗せるまで
8月。オープン!!
初日はちょっと友達が買いに来てくれたりした。
だけど、ネットショップメインだから、狙う相手は、全国。
ちょうど、商工会議所で集客に使える補助金があると聞き、
30万円使ったら20万円補助金をいただけるというものに、採択された。
SEOで検索にのぼってくるまで、3ヶ月間、GoogleやYahooのリスティング広告等に月10万円を投じた。
そんなこんなで、初月の売り上げ30万円くらいだったかな。家賃はクリアだ!!
自分のお店で、自分のセレクトした商品が売れるってのは、格別に嬉しかったし、
買ってくださったお客様に対して、本当に心の底から感謝の気持ちでいっぱいだった。
…そしてOPEN2ヶ月目に奇跡が起こるのである。笑
月売り上げが108万円に!
なんと、75万円買いのお客様が現れた;;神
最初、クレジットの不正利用かなとか疑ったけど、電話でお話することができて、
商品を大変気に入ってくださったようで、「若いからって無茶しちゃだめよ。頑張ってね!」とか
言われて、完全な神なお客様だった。泣いた。
売上は全て、新しい商品の仕入に回して、商品点数をアップした。
お客様一人一人にメッセージを書き、リピーターの方にはお菓子を添えて送ったりしていた。
その後も3ヶ月目は60万円くらいだったかな…
徐々にSEOの効果も出てきて、広告を2〜3万円に下げても、
売上は70、80万円と増えていき、次の年の1月にはSALEをしたこともあって、160万円ほど売り上げた。
正直「今月はどうなるかわからない」っていう危機感といつも隣り合わせだったから、
いつから、軌道に乗ったっていう感覚はよくわからなかったけど、
多分わりと順調に軌道に乗っていたんじゃなかろうか。笑
最初は自社サイト(カラーミーショップ)のみで運営していたけど、
翌年から、楽天市場、BASEへ出店もして、業務委託で商品登録をしてくれる方を見つけて、手伝っていただきながら運営していた。
ネットショプで成功できた理由を振り返って
私自身、日々未熟さを感じていることもあり、あまり「成功」と言葉を使いたくないのだけれど、「軌道に乗せることができた」という観点で、恐縮ながらあえてこの言葉を使います。
計画書を作った段階から考えていたのは、
- 集客をどうするか
- できるだけ客単価が高く、利益率が良い商品
- SEOに強そうな商品
(検索上位に出せる自信があるもので、検索ボリュームもそこそこある) - メーカー規制等があまりない or 自由度の高い商品
- ここでしか買えない商品
にするってことを考え続けていた。
というか、独立願望をいだき始めてから、
普段の生活の中でこれって当てはまる商品かな?好きで続けられることかな?みたいなこと考えてて、
「いけるかも?!」って思ったから起業に踏み切った。
そして、単純な売値ー仕入の原価率は35〜40%だった。
例えば100万円の売上げが欲しいと思った時
- 2000円の商品なら 500個売らなければいけない
- 10000円なら 100個
- 25000円なら 40個
ネットショップに訪れた人のうち、100人に1人も買ってくれないと思う。
実際、最初はリピーターさんもいなくて、400〜500人に1人が買ってくれたくらいだったと思う。
仮に、500人に1人40個売りたいなら、20000人の集客が必要。
単価が安くなるほど、たくさん売らなくちゃいけないから、集客もたくさん必要。(購入率は上がるかもだけど)
最初はSEOの効力もないから、リスティング広告で
◯人集客するために、いくら必要で、1クリック当たりの単価はいくらの設定で…とか。
コンバージョン率(購入率)とか、サイトの直帰率とか、原価率によっての差とか、
結構シミュレーションして考えてたと思う。
多分、これ以上客単価が低ければ、集客的にも厳しかったし、仮にクリアしたとしても発送等色々な業務が大変だったと思う。
この条件をクリアできる分野だったからこそ、一人で十分運営できたし、一人分のお給料はちゃんと稼げた。
あと、個人で始めるなら、HTMLとCSS、動作を少しつけれるくらいのJavaScript(jQuery)は絶対に使えた方が良いと思う。
サイト制作を外注すると、内容にもよりますが100万円、200万円余裕で飛びますし、私はこの部分を自身で作れたため、その費用がかからず、メンテナンスも随時自身でできたのがよかっと思う。
その後5年間の運営からサイト売却までをざっくり
もちろん、売り上げは良い時も悪い時もあったし、それなりに危機感と毎日隣り合わせ感はあった。
でも、勤めていた頃とは比べ物にならないほどの「自由」や「お客様への感謝」を感じていた。
当初感じた「独り」には、慣れてもはや超楽。超快適。(元々引きこもりだったから孤独耐性強めw)
最初の確定申告とか、意味不明でパニクったけど、とりあえず売り上げたってから考えりゃなんとかなるし、
私の場合は税理士さんに月2万円程度で頼んでいた。(年商1000万円程度の場合)
一番難しかったのは「モチベーション」を維持し続けることであった。
記事の途中でも、書いていたけど、私の開業当時のモチベーションって、両親や世間に対しての、
反骨精神的な要素が結構強かったんですね。
承認欲求ってやつですよ。笑
だけど、そこから開放された時、自分にとってのチベーションの源が「自由であること」に変わっていった。
SEOでの集客がメインだったため、Googleに振り回されることもあって、頑張ったからといって、結果に直結するとも限らなかった。
だから、やること・やらないことを決めて、いかに短時間で「やらないこと」を増やしても同じ成果が出せる!を追求した。
週に13時間前後の稼働で35~40万円の利益を確保できるようになった。
ひとりが生活するには十分な金額だったし、生み出された余白の時間で、色々考えたり、資格をとったり、好きなことをしたりして、どうにか自分を満たしていた。
そもそも「自分のショップを持つこと」が夢でありゴールになってしまってたから、
それで生活できているという期間が一定続いたことで、その夢の先がなかった。
事業でこれ以上に売り上げを伸ばしたいという意欲もわかなくなってしまい、自身の成長が止まってしまってるんじゃないか、お店と本気で向き合えていないならお客様に申し訳ないみたいな気持ちも湧いてきて…
とにかく新しいことがしたい!!!!!!!!!!!!
と、色々な心情の変化が重なって、5年間運営した後、1000万円で事業売却しました。
今はまた、新たな事業に向けて準備中です!!
後悔は1ミリもない!!
こちらの記事の続きとして、
「ネットショップ売却編」を書きます^^
読んでくれてありがとマンボ!
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